ライトノベル 上等シリーズ レビュー

タイトル 上等シリーズ1〜4
著者 三浦勇雄
イラスト 屡那
出版 MF
発売日 2005年10月〜2006年5月


執筆者:jade 評価:A→B→B→S
「おめでとうございます!! 五十嵐さんはサンタクロース役に大抜擢されました!!」
雪の降り始めたイブの夜。異世界から来た槍ヶ岳と名乗る全身真っ赤なスーツの女は、あちらの中継番組の企画で、俺に一人の薄幸な少女を救ってほしいのだという。
そして巻き込まれるままに邂逅した少女はクラスメイトの美少女・古都ゆかり!?
異世界の人気番組に駆り出されることになった五十嵐鉄平と古都ゆかりによる、ハイテンション青春エンタテインメント。
第1回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞を受賞した人気シリーズ。

うん、熱いね!とにかく熱い!熱すぎる!
1巻を読み終わった段階ではノリと熱さで構成された勢いだけの一発屋と思いきや、なかなかどうして、文章・構成はしっかりしており、最後まで高いクオリティを維持したまま駆け抜けてしまいました。
著者が思うほど読者には二人のバカップルぶりが伝わってこないため、ラブコメ部分がちょっと弱く感じられますが、それを補って余りうる魅力(=熱さ)がこの作品にはありますね。
熱さこそがこの作品のすべてであると言っても過言ではありません。
そしてこの熱さを秘める登場人物たちが何と魅力的なことか!
もう大好き!鉄平も、ゆかりも、槍ヶ岳も、大目玉も、みんなみんな大好きだー!!!

もちろん楽しみ方は人それぞれですから、鉄平の熱さに酔いしれるも良し、ゆかりの決意に身を震えさせるのも良し、はたまた槍ヶ岳の唯我独尊な立ち振る舞いに振り回されるも良し、もちろんゆかりと鉄平の初々しさにニヤニヤするも良いでしょう。
それぞれの方法でこの愛すべき役者たちを愛し、そして彼らによる喜劇を是非とも楽しんでいただきたい!

そう感情移入するほどこの作品にはまってしまいました(笑

個人的に4作の中でもとりわけ好きなのが4作目の『ジューンブライド上等。』。
これまでの3作も十分熱かったんですが、『ブラ上。』のクライマックスはそれを遥かに上回る熱さで突っ走るんですよね。
バット一本で逆襲を開始する鉄平、私怨と称し激情に燃える槍ヶ岳、立場を忘れてゆかりに説教する大目玉、そしていつか色褪せると知りながらも今この瞬間の尊い気持ちのために戦うことを宣言したゆかり。
もう読んでいて何度吼えたことか!
特筆すべきはゆかりのこのセリフ。
「私は、五十嵐鉄平を愛しています」
これまで意志の弱さを見せていたゆかりが、初めて迷うことなく言い切ったこのセリフに、鉄平への想いがストレートに伝わってきて心の底から痺れました!
そりゃ思わずプロポーズもしちゃいますよっ!(笑

巻数を重ねることによるネタ切れとマンネリ化がそろそろ懸念されてきたところで、4冊目の『ブラ上。』にてシリーズ最高の熱さを持って、ゆかりと鉄平の物語に区切りを付けた三浦氏には心からの賛辞を送りたいですね。
人気作ゆえにダラダラと引っ張って凡作と化した作品は山ほどありますからね。
もう一気にファンになっちゃいましたよ!
三浦氏の次回作が発売されたら迷わず買いたいと思います。


上等シリーズ関連商品
クリスマス上等。
クリスマス上等。
バレンタイン上等。
バレンタイン上等。
ホワイトデー上等。
ホワイトデー上等。
ジューンブライド上等。
ジューンブライド上等。
エトセトラ上等。
エトセトラ上等。
フェスティバル上等。
フェスティバル上等。




TOPへLight Novelへ